トルコのスカーフ |
結婚後、夫の海外転勤に伴って、台湾、韓国で暮らしていましたが、結婚前も、私自身が海外で仕事をしていたため、大学卒業後は殆ど海外暮らしです。
トルコには、1999~2001年の2年間暮らしました。少し前のことになりますが、そのときの上司が東京に一時帰国してくるということで、せっかく私も帰国していることだし…と、直前にばたばたと連絡を取り合って、久しぶりの再会となりました。
私が住んでいたときは、毎年100%ぐらいのインフレ率で、お給料はどんどん目減りしていくし、生活費は値上がりしていくしで、とにかく生活そのものが大変でした。今は、経済も安定して、「あの頃の人達には申し訳ないぐらいよ~」とのことでした。
あの頃は、仕事は大変だったけど、職場の仲間には恵まれました…。辺り一帯に日本人が職場の私達だけ(!)という環境でしたので、何でも助け合っていました。引越し作業や誰かの誕生会など、何かと集まってわいわいやっていました。
久しぶりにいろいろお話をして、懐かしくなりました。
その時に、元上司からお土産でいただいた、トルコのスカーフです。
木綿のスカーフのプリントに合わせて、縁に細かいレースの飾りが編みつけてあります。この細かいレースの飾りのことを「オヤ」といいます。
トルコ女性は、このスカーフを被って髪の毛を隠します。外出するときはこの上につるつるした大きなスカーフを被るので、これは言わば家庭用の普段着です。見えないところに、こんなに細かくてかわいいものを身に付けているなんて、私のツボをぐぐっと刺激します。(^o^)
いただいたものの他に、いくつか持っています。
韓国のインターナショナルフェアで、トルコのブースで買ったスカーフです。
こちらは縁にパンジーのようなお花のモチーフが編まれています。
トルコ女性は結婚する前に、このオヤをたくさん編んできれいなスカーフを作り、嫁入り道具として準備します。田舎の女性は編むのがとても速く、手元も見ないでどんどん編んでいきます。編み図はなく、自分でいろいろアレンジしているようです。
といっても、現代のトルコ女性で、西側出身の人はヨーロピアンな思考を持っているので、スカーフを被る人は殆どいません。これを被っているのは、厳格なイスラム教徒の家庭に育った女性か、昔ながらの服装をしたおばちゃんです。
私は、トルコでモスクに入るときに頭に被る他は、スカーフみたいに首に巻いたり、テーブルクロスにしたりしていました。繊細な「オヤ」は編む人の頭の中のイメージ次第でデザインされていますから、種類もいろいろあって、見ているだけで楽しいです。
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